2017年7月14日金曜日

ちょっと変わった生産者シリーズ 1

こんにちは、maruです。

パシフィック洋行はいわゆる自然派の生産者を多く扱っています。
その中には家族経営どころか、ほぼ一人でワインを造っている生産者もいます。
そういう生産者はこだわりも強く、一風変わったことをしていたりします。


1.Domaine Haut Campagnau ドメーヌ・オー・カンパニョ


フランスの南西地方の生産者ですがドミニク・アンディラン氏が
ビオディナミ農法を実践したワイン造りをおこなっています。

こちらのワイナリーが造るワインの一つに
「Vain de Ru 4102」という白ワインがあります。
味わい的には「まるでレモン汁を飲んでいるようだ」と言われるくらい酸の尖ったワインですが熟成と共に果実のふくよかさも出てきてバランスの良いワインになります。








さてラベルに記載されている文字がちょっと気になりますね。

「4102」

鋭い方はこの4桁の数字がなんだか気付いたと思います。
そう、これは4102本目のワイン・・・ではなく、「葡萄の生産年」です。
順番を入れ替えると「2014」、そう2014年ヴィンテージのワインということになります。


何故こんなことを?と疑問になる方もいるかと思いますが
フランスのワインの法律には「Vin de Table」に格付けされるテーブルワインには
ヴィンテージの表記が禁止されていたという理由があります。
ヴァン・ド・リュの造り方は法律的にVdTになってしまうため、VTの表記が出来ませんでした。
しかし、どの年の葡萄で造ったワインなのかを知らせることは大事という生産者の強い意志
この相反する考え方の結論として、このラベルが産まれました。

まぁ、でも実は途中から「Vin de Table」から「Vin de France」に格付け表記を変えているため、ヴィンテージを表記しても構わなかったりします
今の法律で照らし合わせるといまいち意味がわからなかったりしますが、
昔の法律の名残が残っている面白いラベル、とも言えるかもしれませんね。


というわけで「ちょっと変わった生産者シリーズ」の第一弾でした。



今回紹介した生産者の「ドメーヌ・オー・カンパニョ」の詳しい説明は下記リンクからご覧いただけます。
(ヴァン・ド・リュは現在2015年の葡萄を使用したワインが現行となっております)

【商品説明】Domaine Haut Campagnau ドメーヌ・オー・カンパニョ